このサイトについて

「自分見守りラボ」へようこそ。
初めてこのサイトを訪れてくれた方のため、当サイトの内容や目指していること、そして運営者についてさっくりご紹介いたします。

INDEX

背景

「家で一人の時に急に倒れて、助けも呼べない状況になったらどうしよう」

独身で一人暮らし、とりわけ健康や体力に自信がなくなる年代になると、そんなことを考えて不安になったりもします。実際、自宅内での急な発病や事故で倒れて動けなくなると、外部に助けを呼ぶことができなくなったり、誰にも気付いてもらえないまま時間だけが過ぎ、最悪、命を落としてしまう可能性もあります。

ニュースでも「孤独死」がたびたび報道されますが、これは高齢者だけの問題ではありません。50~60代や若い人でも発生しうることです。「見守り」というと一般的には幼い子供や高齢者などが対象ですが、一人暮らしの人は、自分自身の安否確認をどうするか、そしてトラブルが発生して助けが必要になった時、その事態をどう外部に伝えレスキューしてもらうかを、事前に考え、準備しておく必要があります。

また脳梗塞などで倒れた時、無事病院に運び込まれて治療を受けることができたとしても、しばらく身動きがとれず、必要な連絡ができなくなる事態も考えられます。家族がいれば本人に替わって連絡をしてもらえますが、そうでない場合は会社員なら職場の人に、自営業者やフリーランスであれば仕事相手の人に、迷惑をかけてしまうかもしれません。

テレワークという働き方が定着し、人とのつながりも「オンライン」が占める比率が高まってきました。金融機関の利用もオンラインが中心で物理的な通帳も消えてゆき、キャッシュレス決済の利用も増えています。さまざまな利用サービスの会員証もスマホアプリとなっていて、自分でも管理しきれなくなっているという方もいるでしょう。

もし今、自分に何かあって急にこの世から旅立つことになった時、SNSで仲良くおつきあいしてきた人たちにその事実がちゃんと伝わるのでしょうか。独身の人は、一体だれが住まいや持ち物、金融資産やその他の事後処理をすることになるのでしょうか。兄弟姉妹や甥・姪かもしれませんが、ある程度整理して事前に伝えておかないと、負荷と難易度の高い作業をその人に強いることになります。

2020年の国勢調査によると、年齢層別の一人暮らし(単独世帯)の比率はこのようになっています。

男性女性
45~54歳17.9%10.2%
55~64歳18.7%13.0%
65~74歳16.7%17.3%
75~84歳12.7%26.0%
85歳~14.6%25.6%
総務省統計局 令和2年国税調査

決してマイノリティというわけでもなさそうですよね。そして独身者の比率も一人暮らしの割合も年々増えているそうです。

「50代以降で『自分見守り』というニーズを抱えた人は多い」

私はそう確信しています。

当サイトの目的

「今後の生活に漠然とした不安を抱いてストレスを感じるのはよくない」
「どうしたら一人暮らしのリスクを減らせるか、前向きに考えたい」

そう考えて立ち上げたのが「自分見守りプロジェクト」です。たとえばIoT製品を活用した自分安否確認であったり、緊急時の通報システム、さらには同じ独身一人暮らしの人同士のネットワーク構築、自分に何かあった時のための事前準備など。そうした情報を集め、アイディアをだし、実際に試したり、検証していくというものです。

その第一弾として、当サイト「自分見守りラボ」を立ち上げました。

当サイトで今後取り組んでいきたいことは以下の通りです。

  • 一人暮らしのミドル・シニア層が抱える課題をリストアップする
  • 安否確認に活用できるツールやサービスを調べ検証する
  • 緊急時のためのサービスや事前に準備しておくべきことを整理する
  • 自分に何かあった時に備え何をしておくべきかまとめる
  • 上記のことをまずは実践・テスト利用してその体験レポートを作成する
  • 独身一人暮らしの人の不安解消方法
  • 他の人の「自分見守り法」を取材して紹介する
  • その他「自分見守り」に関する様々な情報・アイディアをまとめる

こうした情報の発信や体験・ノウハウの共有を通じて、「自分に何かあったらどうしよう」と漠然とした不安を抱えた人たちが、もっと安心して穏やかに日々の生活を送れるようになること、そして悲しい出来事が減ることを目指します。

運営者について

当サイトを運営している和田です。

1970年生まれで、2020年に無事「生まれて半世紀」となりました。IT関連のフリーランスで、現在はほぼ在宅ワークです。

2017年から2023年にかけ、高齢で病気や認知症となった両親のサポートをするため二拠点生活をしていました。そして遠隔でも親の安否確認や見守りができるよう、実家にさまざまなIoT機器を設置し、その体験をもとに日経BP社から「親が心配な人の見守りテック」という本を出版しました。

2021年に父が、2023年夏には母が他界し、介護も見守りも一段落したのですが、独身の私は「家族が誰もいない」という人生初の境遇に(弟は30代で他界)。会社など所属している組織もなく、母存命中にUターンして暮らし始めた実家では、近所付き合いもごくわずかで、子供時代の友人達もほとんどが都市部にでていってしまい、近くには住んでいません。

古い一戸建ての実家で老猫と生活しながら、「もし自分が階段から落ちて頭を打って動けなくなったりしたら、誰にも気付かれないままになってしまうのか」と考えると、不安になりました。

少し前までは、一人暮らしで初期認知症が始まっていた母親のことが心配で、電話をかけまくったり、毎週末に帰省して食事をまとめて作って冷凍していたりしたのですが、今は「自分自身をどう見守るか」が、大きな課題となったのです。

2024年5月には「後縦靭帯骨化症」という病気で手足の動きが悪くなり、階段の上り下りも手すりにつかまらないと危ない状況になりました。転倒すると脊髄神経を傷め、最悪の場合には四肢麻痺になるリスクもあるということで、2024年8月には手術を行いました。

今後もきっといろいろな病気に見舞われるでしょうし、加齢によって身体機能や認知機能が衰えていけば、両親がそうであったようにさまざまなトラブルも発生するでしょう。

・・・と、なにやら重苦しいことばかり書いてしまいましたが、実はそれほど暗くはなっていないのです。自分で言うのもなんですが、私にはひとつ強みがあります。それは

「前向きに考えて動ける性格」

だということです。

私や、多くの独身一人暮らしの人が抱えている課題には、きっと探せばいい解決策があるはずです。母親の見守りのために使っていたIoT製品を転用することもできますし、今ならAIの力を借りて、自分見守りアプリを作ることだってできるでしょう。

同じニーズを抱えた人がたくさんいるなら、互助的なネットワークがあるかもしれません。そうしたものを探してみたいと思いますし、もし「これだ」というものがなければ、周囲の友人・知人に働きかけ作ったっていいと思います。

AIの進化は目覚ましく、今後きっとこうした課題解決にも一役かってくれるはずです。実際、映像を解析して転倒検知するネットワークカメラや人感センサーも発売されており、その精度もどんどんあがっています。

やれることはたくさんあり、活用できるモノやサービスもいろいろあると思います。なので自分たちが今やるべきは、「急に倒れたらどうしよう」とオロオロすることではなく、「急に倒れたって大丈夫なようにしちゃえ!」とワクワクすることだと思うんです。

このサイトはまだ立ち上げたばかりですが、情報発信を続けていくことにより、逆に有益な情報やアイディアをもらうこともできると思っています。そんなコミュニティもいつか立ち上げたいです。

当サイトともども、どうかよろしくお願いいたします!

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